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刻の欠片 3 《ときのかけら 3》 やわらかなるとき
石畳がきれいに敷きつめられた街の中心に、街を見渡すように大きな時計が建てられていた。設計者も建設者も不明だが、百年以上も前に造られたものだという。現在も正確にときを刻み、人々にときを知らせていた。
降り注いでいた雨は止み、太陽が雲間から覗いた。新しい年を迎えるのに、良い日であると告げているようだった。新しい年は新たな希望と未来、ほんの少しの願いと期待と共にやって来る。
やがてやわらかな陽射しが街に降り注ぎ、人々の心を満たしていく。
偉大なる自然のちから。
人々は自然に感謝しながら刻を過ごす。そして願う。全ての人の上に幸せが降り注ぎますように。
時計台はそんな人々が暮らす街を見守りながら、やわらかにときを刻んでいた。
