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刻の欠片 4《ときのかけら 4》 彩なるとき
石畳がきれいに敷きつめられた街の中心に、街を見渡すように大きな時計が建てられていた。設計者も建設者も不明だが、百年以上も前に造られたものだという。現在も正確にときを刻み、人々にときを知らせていた。
朝から降りつづいていた雨は日暮れ近くに止み、空に見事な虹が架かかった。
七色に彩られた空と青空と抜けきらずに残った雨雲の三者を背景にして、太陽の光が雲間から神々しく地上を照らして地表に近い空を橙色に塗り上げていた。
奇跡のような空に人々は心を癒され、心健やかに他の人に思いを馳せながら多くのことに感謝して明日を願う。
人々の思いが一つになるとき、空は一段と奇跡の色を強くする。
鮮やかに彩られた空の下で時計台は変わらずにときを刻んでいた。
